SSブログ

タクシードライバー再び [戯言]

            

先日の記事でご紹介したタクシーのドライバーに昨日また車に乗せてもらいました(写真のオジサンがそのドライバーです)。配車センターから無線で呼んでもらうと時間がかかるので、携帯電話の番号を聞いて 直接連絡を取りました。こちらでは計帯電話においてはEメールよりも“テキスト”とよばれる日本で言う文字メールのようなものが主流です。

今日は久しぶりのお休みだったので、昨日エンジェルマリンにきてくださった素敵な女性のお客様と一緒に1日デートすることにしました。彼女は私の愛したフィリピンというブログを書いておられる方で、マニラでボランティア活動をされた後セブまで足を延ばしてくださいました。

ドライバーに、

“11時に家に来てもらえますか?”

とテキストすると

“OK

と元気に返事が返ってきました。彼のテキストはいつも最後に“”が着いていてそれだけでちょっと元気になった気になります。

結局昨日は12時間以上使って、市内をあちらこちら引っ張りまわし、しかも最後にトップスの方まで上ってもらいました。夕食の時間だったのですが、ドライバーと同じテーブルで食事をするのは彼らも緊張するでしょうし、フィリピンの人たちに言わせると習慣としてはあまり良くないとのことなので彼には“向こうのカウンターで食事して、会計だけつけておいて”と言っておきました。(私も通常は小銭を渡して食事をしてきてもらいますが、近くには簡易食堂がないのでこの時はこの方法をとりました)ウェイターにもその旨伝え、私はお客様と夜景を眺めながらゆっくりお食事。

会計の段階になって、伝票を見ると...

彼、何も食べてない。

今までのレンタカードライバーなら、私が言わなくてもしっかり食事して伝票についてたのに。

車に乗ってから“何で食べなかったの?”と聞くと

“お腹すいていなかったんです”との返事。でもそんなはずありません。私を迎えに来てからもう9時間以上何も食べていないのですから。“高い食事を奢ってくれるなら、お金がほしい、という考えの人が多いから、彼もお金のほうがいいのかな?”等と今までの経験を元に考えつつお客様をホテルにお送りして家路に着きました。

そして車を降りた時にはダウンタウンやSMで買い込んだ30キロあまりの荷物を頼んだ訳でもないのにアパートの2階まで運んでくれました。お金を払う段階で、またびっくり。

渡したお金から500ペソも返してきたのです。

“十分ですから”と。

500ペソといえば、こちらの法定最低賃金(日給)の2倍強。間違いなく今まで出会ったドライバーならこの500ペソをもらった上に“トップスはガソリン代がかかるからプラス500ペソ...”ということ必至。そのお金の交渉のせいで一日の楽しい想い出が台無しになることもしょっちゅうでした。

この日も、彼のおかげで1日とてもハッピーだったことは言うまでもありません。

彼には、私がタクシーに乗る必要があるときに車を頼んで、お金を払うという方法しか協力はできませんが、こういう真面目な人に絶対により幸せになってほしいな、と心から思っていると同時に、“タクシーの運転手はぼったくり”と決め付けてかかっていた自分が恥ずかしくなりました。

 


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行・地域(旧テーマ)

nice! 2

コメント 4

Kiri

タクシーと言えば「ぼったり」という刷り込みがされているだけに、心温まるドライバーさんのお話は読むものの気持ちまで暖かく包んでくれるような気がします。彼のドライバーとしての矜持に「nice!」。
by Kiri (2006-01-15 05:27) 

maiko

そうだったんですかぁ。
ステキです。
感動です。
次回うかがう時に、ぜひもう一度乗せていただきたい。
仕事に対する、人に対するその気持ち。
見習わなくちゃっ です。 o(TヘTo)
by maiko (2006-01-15 11:35) 

smottty

この人にどういった身上があるのでしょうか?
とても気になります。
旧知の仲でなら、理解できる話ですが、過去に何かあったのでしょーか。
「単純にとてもできた人」と理解するには難しい何かがありますね。
by smottty (2006-01-19 16:26) 

mahal

その節は、ほんとうにお世話になりました。
トラックバックもありがとうございます。
一人旅を満喫する!!と意気込んでいましたが
やはりセシリアさんのサポート無しでは、
これほどまでにエンジョイは、できなかっただろうと思います。
子供達の笑顔に囲まれてセブで輝いている
セシリアさんとデートできた事が、
今回の旅の最高の思い出になりましたo(^o^)o
プラス、ナンバー43のタクシーのドライバーさんには
セシリアさん同様、私も心が温かくなりました。
by mahal (2006-01-19 19:55) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。