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Bayan【祖国】 [戯言]

 

government of the people, by the people, for the people

人民の人民による人民のための政治

小学生の時に社会の時間で習ったおなじみの言葉。リンカーンがゲティスバーグ演説で3分足らずの演説中に言ったというのはあまりにも有名です。民主主義の本質として世界どこでも知られていますよね。

フィリピンでもこの言葉を学校で習うそうですがこれをもじってこんな風に言われているそうです。

government off the people, buy the people and poor the people in this country

フィリピンでは政治は人民を排除(切捨て)し、買収(して言うことをきかせようと)し、(その結果たくさんの)貧乏人がはびこっている

難しい政治の世界のことはわからないのですが、確かに貧富の差が激しいと感じます。例えて言うなら「ジプニー(庶民の足である乗り合いバス)に乗ったことがない」という人は2種類いてお金がないから初乗り料金6ペソ(約12円)が払えない人と、運転手付きの車で子供の頃から育ったので乗る必要のない人がいるということです(わかりにくくてゴメンナサイ)。

 

 


クリスマスは憂鬱 [戯言]

              

クリスマスはいまやクリスチャンが殆どいない日本でも欠かせない一大イベントとなっていますが殆どがクリスチャンというフィリピンではもう、10月くらいからクリスマスに向かって人々は浮かれ始めています。12月に入ってからそれに拍車がかかり、毎日憂鬱なのは私だけではないはず。

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ジェラシー・その後【情熱の国フィリピン】 [戯言]

先日書いた記事のその後...。

午前1時の電話の主はTさんで、3回もかかってきたため何の用事か気になって翌日「Tさん」に電話をしてみました。すると本人は電話をした覚えがないどころかすでに白河夜船だったそう。事の顛末を話すと絶句の後

「ぎぇぇぇぇぇ!こわいなぁ...」

話しによると、Tさんは普段彼女とお泊りの際は必ず携帯はしっかり隠しておくそうなのですが、その日はバッテリーが切れていたので仕方なく充電しながらいつの間にか眠ってしまったそう。

幸い私のテキストの返事がそっけないものだったため、大事にはならなかったようですが、平謝りのTさんでした。聞くところによると、これが初めてではないそうで、そのたびに小さないざこざはあったようです。私は寝不足のお詫びにとしっかり次回のランチをご馳走してもらう約束を取り付けました

そういえば、思い出したことがあります。随分前のことですが、朝店に行ったところ、女の子のスタッフが目に涙を一杯溜めていました。「どうしたの?」と聞いても首を振るばかりですし、他のスタッフに聞いても苦笑いをするだけです。なにか店の中で問題でもあったのかなと思い、スタッフの1人を陰に呼んで聞いてみたところ、前日の帰り道、スタッフの送迎車の中で、その女の子が自分のおじさんに当たるスタッフの隣に座り、冗談を言い合って笑い転げていたところ、奥さん(彼女もうちのパートタイムスタッフ)が激怒し「ウチのダンナに何色目つかってんのよ!!!」と食って掛かったとか。それが翌日の朝にまで長引き、女の子はやりきれなくなってしまったようです。ちなみにその時女の子は17歳、奥さんは30歳。しかも姪にあたる間柄です。女の子としてはやさしい自分のおじさんと親しげに会話をしていただけの話なのに、奥さんはその子を「オンナ」としてみていたんでしょうか...。

私の場合、何年間か現在の仕事のパートナーであるラリーの家に居候をしていました。奥さんは家賃も食費も要らないといい、それはそれは良く面倒をみてくれましたし、私とラリーが出かけても奥さんは決して怒ったりせず、逆に私が1人で出かけようとすると「危ないからあんた付いていきなさい」とラリーを必ずお供につけてくれていました。今思うと、それはこの国においてとても珍しいケースだったのかもしれません。実は...ラリーのお腹には刺し傷のあとがあります。若い時に浮気して、奥さんに刺された傷跡だそうです。ってことはやはり彼女もとてもやきもちやきなんですよね。私が二人っきりででかけても何も言われなかったのは、私を信用してくれていたからなのか、それとも「ウチのダンナはあんたになんか興味はないわよ、私一筋だからね」という余裕の表れだったのか、今となっては闇の中、です。

 

ラリーと奥さんは今でもラブラブです


ジェラシー【情熱の国フィリピン】 [戯言]

夜中の1時に携帯電話が鳴っていたみたいなのですが、疲れ果てていた私は電話に出ることができずに夢と現を行ったりきたりしていました。3時ごろふと目が覚めて、テレビをつけてぼんやりしていたら3時半ごろテキストが届いたのです。おかげで目がすっかり冴えてしまい、こうしてブログを書いています。

テキストとは日本で言う携帯文字メール。こちらの人は通話料を節約するためか弁護士ですらテキストで用件を送ってくるんです。フィリピン人の友達はテキストで「私に電話して」なんてこともざら。

さて、3時半に届いたテキストは「私はTのガールフレンドです。なんであなたTにテキストしたの?」という内容。「T?二人知り合いいるけどどっち?どっちにしても二人ともテキストなんて今日してないけど?」と返信したけれど返事なし。自分がTさんの彼女だということを私にアピールしたので気が済んだ、というところでしょうか...(あなた1人だけじゃないのよ、と事実を教えてあげてちょっと意地悪しようかとも思いましたが、Tさんの命が危うくなりそうなのでやめておきました)。

こちらの女性は(男性も、かもしれませんが)本当にやきもち焼き。自分のスティディに異性から連絡があったらもういてもたってもいられないという感じです。以前もアメリカ人男性のダイビングの講習をしていた際翌日の予定をテキストして「じゃあ、明日会えるのを楽しみにしていますね」なんて送ったら速攻で奥さんから「ちょっと、あんた私のダンナに会うの楽しみってどういうこと?!」とお怒りのテキストが...。そんなに心配しなくてもあなたの旦那さんそんなにもてませんわよねぇ、って感じなのに(笑)。レンタカー(ハイヤー)を使いたくてドライバーに「明日の夜空いてる?」ってテキストしたときなんか、夜中に奥さんが家まで乗り込んできて「あんたどういうつもり?」なんて言われるし...(事情がわかったら平謝りしてましたが、夜中の2時ですよ...ふぅ)。

そんなわけで「他人のモノ」にはなるべく係わらないようにしている私ですが、このTさんはこちらで仕事をしている方でとても面倒見が良く、数日前も私にこちら在住の方を引き合わせてくださるとのことで3人でお食事をしたのでした。その時にお迎えの時間に遅れるという連絡をもらい「大丈夫よ、家の近くに来たら連絡してね」というテキストを送ったのを彼女が携帯にチェックを入れて発見したのでしょう。もし彼女が以前にも私が何度か彼に会ってお茶したりランチしたりしているのを知ったらきっと刃傷沙汰になること必至でしょう。もっとも彼女は携帯のメモリーの「Cecilia」という名前で私が若くて可愛いフィリピン人女性と勝手に想像しているだけで、会えば心配ないってことをわかってくれると思いますが。

まあ、これが初めてではないのでまたか、という感じでしたが、お互いがまったく異性として興味がない間柄なのにこういうことにまで神経を使って生活しなければならないのは本当に疲れます。

フィリピン人の奥さんを持つ日本人や白人の方の講習を何度もしていますが、講習中だろうと何だろうと一時間おきくらいにテキストや電話が来ます。返事をしなかったり、電話に出ないと、連絡が付くまで電話は鳴りっぱなし。「携帯の電源、切ってもらえませんか」というと「電話の電源が切れていたらそれこそ大変なんで勘弁してください」と皆口を揃えて言います。そのいじらしさ(?)がたまらなく可愛くて...とフィリピン人と結婚する日本人男性もいらっしゃるようですが、結婚した後はちょっと大変なようです。

南国、情熱の国フィリピンだなと、こんなことで感じている私なのでした。

★今日読みたい気分になった本★

フィリピンを舞台に繰り広げられる冒険ロマン。読んで「ありがち~」と何度もうなずいてしまいました。

 
スイート・ドラッグ

スイート・ドラッグ

  • 作者: 太田 靖之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本

 


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